なぜか数日間書き込みができませんでした。更新ボタンを押したら書き込みできるようになった。よくあることです。
 さて中間テストも終わり、2学期も後半を迎えています。創立記念日文化の日を挟んで何となく授業モードに戻りきれない感じがありますが、気がつけば11月も数日が過ぎ、年末の足音が聞こえてきました。
 中間テストの成績が出てきたところで、2者面談を行います。文理選択の仮登録を踏まえて、進路決定のためのより突っ込んだ話ができればと考えています。
 なお帰りのHRで伝え忘れましたが、冬期講習会の開講講座のうち、小野先生の現代文演習は本日2日めで締切となりました。中〜上級古典演習も締切間近です。もし考えている人はお早めに。

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 それと、今入ってきたニュースですが、佐野洋子氏が逝去とのこと。ヤフーのトピックスのスレッド名が「100万回生きたねこの作者死去」とあるぐらい、『100万回生きたねこ』は有名作ですが、ほかにも詩人として(谷川俊太郎の妻だったことも!)、エッセイストとして、独自の存在だったように思います。
 中3の授業で『100万回生きたねこ』とそれを取り上げた評論を扱いましたね。あの評論自体、評論家なりの解釈であり一面的です。大人になってからも、否、大人になってからこそ、読む人ごとにいろいろなことを考えさせる作品だと思います(たぶんにロマンチックラブ・イデオロギーを強化してしまう方向で読まれがちなのが惜しいですが)。私は佐野洋子の熱心な読者ではありませんが、1ヶ月に一度ほどは思い出したように読み聞かせを強要されるので、『100万回生きたねこ』の熱心な読者であることは間違いありません。それは、この国の家々の若い父たちや母たちがそうであるように。「100万回生きたねこ」は死ぬ。だが『100万回生きたねこ』は私たちの世界に生き続ける。合掌。