夏期講習の後期日程のスタートです。
 プレゼントはほとんどの生徒に渡せました。
 夏期講習は5日間しかありません。5日間でできる内容は限られています、全力で向かいつつも。この5日間を夏休みにどういう学習を進めたらいいのか、問題意識、課題意識を得る機会にもしてみてください。そういう意識でも受講できていけるといいですね。


 それと。
 私の講習はその性質上、D組の生徒はあまり受けていないのですが、前期の5日めに、理由なく休んだ生徒が数人出ました。他の講習でもそういう傾向があるそうです。
 そこで粘るかどうかだろ!
 と思うのですが、来なければそういう言葉すら投げかけることができず。
 古文・漢文の問題でも、読み始めはたいがい難しいものです。しかし、あえぎながら、わからないながら、なんとか読み進めていくと、後半で前半の内容がわかるヒントがあったり、終盤の設問の選択肢のなかに、前半の読み解きの答えそのものがあったりするもの。出題者側は往々にしてそういう配置にしています。これは「粘り強さ」や「わからないなりに立ち向かおうとする気概」を見ているのです。
 だって、ぱっと見で知らないことを「知らなーい!」「わからなーい!」「習ってなーい!」と放り投げる学生が研究室に入ってきたら、嫌じゃないですか。*1
 知らない・わからない・習っていないなりに、知っている・わかる・習ったいくつかの手がかりをツールに、頭をはたらかせながら粘り強く答えに向かおうとする、そういうメンタリィとバイタリティを持った若者が欲しいのです。
 入試問題とは、ある側面においては、「その学校が欲しい学生の姿」の謂いです。これは、大学のみならず、中高でも一緒です。
 そういうメンタリティとバイタリティは、一朝一夕に身につくわけではありません。5日めの講習にちゃんと出ること。そこから始まるし、そこからしか始まらない。そのように私は考えます。

*1:「…じゃないですか」という言葉遣いは嫌いだが久々に使ってみた。考えてみたらこれ反語だな。