久々の更新となりました。後期の夏期講習もあっという間に終わり、皆さんは名実ともに夏休み、誰がなんと言おうと夏休みに突入しているはずです。


 部活動、旅行、イベント、家の手伝い、ボランティア、云々。長期休みでないとなかなか出来ないことがあると思います、そういうことがどんどんできるといいですね。ただし危険なところに足を踏み入れないこと。まだまだ責任がとれない年齢ですし、オトナからすれば君たちはカモです。行動には重々留意したうえで、充実した高2の夏を過ごしてください。


 勉強はガシガシ行ってますよね。GASIGASI行ってますよね。『史記』「項羽本紀」に「先即制人、後則為人所制」(諸君はこれをもう読み下せます。「即」はここでは「則」に同じ)とある。別に「制人」が勉学の目的ではありませんが、自らが求める道に進むための努力を積み重ねるとき、それは早ければ早いほど実りがもたらされます。充実した高2の夏を過ごしてください。


 以上、二つの段落は矛盾していない。私は欲張りなので、どちらも果たしてほしいと思う。別に前者が見つからないならそれはそれでよい(大学生活に回せばよい)が、前者の充足を後者の不足の言い訳とはしないこと。魅力的なことをやっている人間は、どちらも、どれも、やりきる気概に満ちています。がんばろう!!


 そんなわけで私は、この夏休み、2学期の現プリや古Q?を徐々に作り、昨年の入試問題もボチボチ解き進めながら、一方で、『史記』をちゃんと通読し直してみようと志を立てました。むろん『史記』の大きな筋立てや有名章段は読んだことはあるし、何より『源氏物語』の読解の上でも必要があるので注釈に沿ってしょっちゅう参看はしていたのですが、恥ずかしながら白文や書き下し文できちんと通読したことはないのです。家の者が寝静まったり某番組を見てたりするときを見定め、私は徐に『新釈漢文大系』を繙き、必死こいて読み進めて、ようやく呂后本紀まで来ています。いまだ列伝は遠い。先は長い。

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 そういえば他のクラスの生徒から質問を受けたのですが、夏休み課題の『こころ』の感想(または批評)文は、文系は配布した穴埋めプリントのみでOKです(最後の問題のみやる気があれば別紙で出してもらってももちろん良いですけれども)。なお、理系は原稿用紙での提出です
 一応、文系のプリントには「感想文の代補」と書いたけれど、わかりにくくて混乱させてしまっているようですね。問われたり機会があったりしたら、この旨伝えておいてあげてください。
 文系の課題は楽でいいと思ってくださいね。今のうちは。本当は理系の課題の方が楽だということが2学期にわかる仕組みになっています。