文系集会で話そうと思っていたこと

 震災がなければ、成績確認日に文系の生徒だけを集めて集会が開かれるはずでした。保坂先生、紫藤先生、そして私の3人が話す予定だったのですが、残念ながら催すことはできず。
 話そうと思っていたことのメモはつくってあったので、この機会に載せてみようと思います。文系だけでなく、理系の生徒にも聞かせたい内容も含んでいますので、ご笑覧あれ。なお、【 】は現在から付すコメントです。


・「今日で春休みは終わり。」【と言うつもりでした。実際、「テストお疲れさん!」モードはせいぜい3日で十分でしょ? たまに「春休み」の「休み」を、勉強が休みだと思っている人がいて吃驚します】


・文系選択者としての自覚を持とう。「文系は理系の墓場ではない。」【名言ですね。私が某クラス現代文の授業中、文系予定者を当てまくったもののその解答のあまりのふがいなさに言い放った台詞として有名。「文系は理系の墓場じゃねええええ!!!!(がっしゃーーん)」】


・将来、法学部や経済学部を考えているのなら、本を読んでいるか、新聞を読んでいるか、せめてWBSぐらい観ていますか。文学部なら本を乱読しているか。いつも私が繰り返す、「定期テストに向けた短期的な視座、大学入試にむけた中期的な視座に加えて、そのあとの長期的な視座を持て」というヤツです。【そのぐらいの見通しはもって下さい。特に、震災報道も大変重要ですが、それに伴う経済の状況ぐらいに興味は持ってほしい。みんな大好きテレ東はアニメの局ではありません。】


・英語 毎日やっているか。リスニングは。単語熟語は。長文は。ただ漫然とやるのではなく、どうやったら身につくかを常に意識しながら邁進すべし。
 若手の英語の先生と話す機会がありましたが、ただ単語や熟語を漫然と身につけるだけではなく、「その先の意識」を必ず持ちながら身につけていかねばブレイクスルーはない、とのことでした。
 英単語の小テストの結果に一回ぶち切れたことがありましたね。「ただ単語や熟語を漫然と身につけるだけ」すらできない(しない)者がいたのは残念です。とにかく、英単語・熟語と、長文演習や文法演習とを有機的に絡めながら、自分なりにこの休みに学習を進めていってほしい。英語は入試においてもっとも枢要教科です。


・数学の重要さ 文系だからといって手を抜いていいわけではない。私大でも、国公立の併願者が結果を出すのは数学ができるから。


・物理・化学・生物 苦手意識がある者はとっていないと思うが、もし足りない部分があるなら春休みに解き直しておくぐらいの準備がほしいところ。春のスタートの前提となる知識が完全に欠落していると苦しい。


・模試 結果は大事です。ですが、高2からは理社が入ってきます。また、これまでとは少し違う結果がでてくることでしょう。地歴公民は、とにかく地道な努力と積み重ね。やればとれる。やらなければとれない。そして、やらないであとからやろうとすると、間に合わない(残酷な現実)。受験に間に合わない事態は絶対に避けたい。
 特に、東大、一橋大志望は、地歴公民にそれなりに時間をかけなければいけなくなる。でも未習のものをこの春にやることはできない。だからこそ、この春は英国数を重点的に行い、早め早めの修得をしてほしいのです。


・春休み どういう学習を進めるか、プランをつくり、行ってほしい【行っているよね?】。塾や予備校の春期講習をとるのも、外の世界を知るという意味でいいだろう【別に私は否定はしない。自主的な意識を持って行う選択肢の一つとして。ただもちろん依存するだけなら意味がない】。そして、とらないのなら自分でどういう勉強を進めるか考えているか。1日○時間、という発想と、1日これだけ、という発想。どちらでもいいので。
【1日5時間ぐらいは余裕でやっているよね? 部活動も残念ながら無いし。】


・自主性が本当に大事。積極的に質問に来たり問題をとっていく生徒と、完全受身の生徒とがいる。同じ城北でも、10で良しとするか、20を求めるか。20を求めれば20与えてくれる学校なのだから、求めにいってほしい。


・上位の生徒は、城北のなかで成績がよくても、全国でどういう成績かをきちんと見よう。なんとなく「いいクラスにいる」という呑気さはないか。選抜クラスに入ることは、目的ではなく手段です。自らを律し、得るべきものを得たい。
 定期テストがよくても実力テストや模試が悪い者は、学習の進め方に一考を。結果を出せるか出せないか、というシビアな現実はある。結果をどうやったら出せるのか。演習あるのみ。演習しなければ有為な戦略など建てられない。


・一橋、東大文系を目指す者は、難関だからこそ、早くから対策を練り、自分を信じて積み重ねていけば目がある。
早慶だってむろん難関。(たまに勘違いするヤツがいるので注意)。


・逆に一般クラスでも上位を食ってほしい。得意な科目があれば強い。ただし、それを研ぎ澄ますだけでなく、苦手な科目で「大怪我」をしない努力も必要。それに、得意・苦手など、いつどこで変化するかわからない。あまり決め込まないこと。


・国公立志望者は数・理をきっちり獲れる力を。地道さは宝。


という感じで勉強の話をしたあと、大学やら就職状況やらの話に続いていく予定だったのだが、長い注釈が必要になるのでここでは割愛します。
 とにかく、図らずも長期化してしまった春休みを、学習を積み重ねる機会にし、ブレイクスルーを期待します。模試の結果の検討もしてますね? 「1の模試結果検討は、5の普段の学習に勝る」と言われていますby myself。