二日間にわたる河口湖自然体験学習が無事終了しました。
 初日の二ツ塚トレッキング、二日めの樹海・洞窟探検ともに、天気は概ね晴れで、二ツ塚の頂上はさておき、風も激しくなくて、何しろ天気にめぐまれた二日間でした。なんだかんだでこうした行事の成否は天候に大きく左右されるので、なによりだったと思います。
 何度か注意せざるをえない局面がありましたが、およそ自分たちなりによく状況を読み取り、適切に行動できたのではないでしょうか(ノリが良すぎるのも考えものですが)。二ツ塚の高い方(しおりの地図によると、高い方が1929m、低い方が1804m)に、F組だけ登れたのもいい体験でしたね(休憩地点ごとに腕立て30回をする無茶な野郎まで出現。眼下に広がる絶景は、立山の雄山に登ったときと甲乙つけがたかったように思います。私は年齢による体力の衰えを実感しました。
 学年全体を見通しても、時間厳守などはよくも300人弱の集団がきちんと意識できていたものだと、結構感心していました。むろん、細かいところでは各先生からそれぞれ怒られたりしていましたが、そのあたりの課題も含めて、いよいよ高2の沖縄研修旅行に持ち越して、宿泊学習の集大成にしてほしい。

 そして、集団という観点とは別に、あなた個人は、太宰治富嶽百景』を学んだあとというタイミングで、富士と相対峙して、何を感じたでしょうか。私は、再生とまではいかないまでも、いろいろな新しい認識を富士に与えてもらったような気がします。