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芥川つながりで、芥川賞作家の作品に触れたい。
なお、いうまでもないが芥川賞を創設したのは、芥川の旧友・菊池寛。純文学の登竜門として揺るぎない地位を占める名誉ある賞である。
芥川賞受賞者一覧を見ると、生き残ったり路線変更したり消えたり物故したり、その行く末はさまざまであるが、そのなかから私ごのみの作家の作品を3本紹介いたしましょう。
- 作者: 丸谷才一
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ただし、丸谷の知性の融通無碍さをおもしろがるためには、かつての知的ヒエラルキーの在り方を踏まえていなければならない。けれどいま、かつての知的ヒエラルキーは(良くも悪くも)崩壊しているからな…。丸谷の何が融通無碍なのかが、逆にわかりにくい時代になっているともいえます。
- 作者: 小川洋子
- 出版社/メーカー: 新潮社
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- 作者: 荻野アンナ
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次回は、逆に「芥川賞には見る目がない!作家」特集。