1学期修了。クラスや、また学年全体でも、大きな事故もなくてまずは何よりでした。
 1学期を振り返ってみて、どうだったでしょうか。自分なりのベストは尽くせたでしょうか。「文系選抜」と名前はついていますが、本当の意味での一流になるためには、自分自身の内なる決意と実行が必要です。本校のなかでただ成績がいいから(これ自体は日々の努力の成果ですから素晴らしいことだとは思いますが)というだけではなく、全国に照準をおいてそのなかでいかに自分を発揮するか、という観点で、さらなる高みを目指してください。
 模試の結果などを見れば、否が応でもそういうことを感じざるをえないとも言えましょうけれども。


 学年全体を見わたして、責任ある大人になるにむけての、また、来たるべき受験にむけての、「自覚」というべきものも、徐々に備わりつつあるかと感じます。むろん個人差は(悲しいぐらいに)あるようですが。高2になったことで心機一転をはかり実行する人。これまでの学習と自分自身の進路・進学とが重ね合わったことで勉強の内容も考え方も深化した者。選抜とか一般とかは関係なく、学年のなかのさまざまな生徒に、そういう姿を見出すことができます。むろん、まだ進路が定まらない人もいると思いますが、周囲の姿を見ながら、自分なりに考えの地歩を進めてほしいと思います。(進路が定まらないことは悪いことではありません。じじつ高校生のときに考えていたとおりの進路を歩む者が全てというわけでもありません。ただ、進路・進学と目の前の勉強や生活とをつなげて考える意識を持つことは、本当に大事なことです)夏休みはそういうことをじっくり考える機会でもあります、よい夏休みを。


 夏休みの過ごし方についての所感は次の機会に記します。私は、凱旋したなでしこジャパンにサッカーを聞かず結婚を聞くテレビに、悲しいぐらいの「いつもどおり」感を感じつつ、とりあえず夏期講習の予習と、諸君への秘密プレゼントの仕込みに戻ります。