朝、雨があがり、湿度なのめならず。暑い一日。
 ちなみに、「なのめならず」と「なのめに」は同じ意味である。言葉というのは不思議なり。
 ちなみにちなみに、この古文での「なのめならず」→「なのめに」の発生の機制は、現代語で「なにげなく」→「なにげに」の発生の機制と同じではないか。ということを、某社の古語辞典の執筆を依頼された折たまたま「なのめなり」の項目に当たったのでコラムとして書いたのだが、原稿を出してはや2年弱、いまだに出版される気配がない。やんぬるかな。


 閑話休題
 とにかく暑く、ただいるだけで体力を使い果たしたような、そんな一日でした。1〜6授業。節電でギリギリまでクーラーを使わないように集中管理されているのですが、さすがに昼前にクーラーが入りましたね。
 不思議なもので、私の出身高校も、出身大学も、教室にクーラーはなかったのですが(研究室にすらなかった。窓を開けるが網戸もないのでひたすら蚊取り線香を焚き、扇風機が回るなかひたすら調べ物や書き物をしていました)、ここまで暑かっただろうか。どうにも記憶がありません。
 だとすると、やはり、文明の利器によって涼しくできることができるようになったからこそ、暑さが<発見>されるのではないか。
 ここに文明が持つパラドックスが……こんな議論を書くのもとにかく暑苦しいので稿を閉じます。
 さきほど古Qの19、20が完成しました。要約(JHK、Johoku,Habit of Kokugo)も土曜締切と、火曜締切の2回、現プリもあと1回。そろそろ1学期のゴールが見えてきましたね。残り13日、全力で走りきってほしいと願います。