演劇鑑賞会雑感

 練馬文化センターにて演劇鑑賞会。
 壇上での仕切りをしたのですが、実はもともと私は担当者ではありません。数日前になって急遽、壇上に上がるべしということになり、それでも自分が担当者だったときに壇上に上がったことはあるのでそのときのように携帯と飲食の注意だけで済ませようと思っていたら、開場の時間になって突然、会場をある程度盛り上げ、温めておく挨拶をよろしく、という要求が。今回の演劇の筋すら知らないのに! まあでもお仕事とはそういうものです。
 演劇じたいの感想は、うかつなことを公にするのも憚られるので、明日HRで触れることとします。ただ差し障りのないあたりを二、三述べれば、安易に、戦争反対・平和万歳を訴えたり、為政者=悪・民衆=善、とみなしたり、ということがなかったあたり、好感は持てました。
 とはいえ、あのテーマや、暗示されている様々な戦争にまつわる事象の読み取りは、中学生には無理でしょうね。このあたりも明日触れます。
 あとは、何しろ長かったかな。最近、映画でも2時間座り続けることが耐えられない人々が増えていると言われますが、諸君はどうだったでしょうか。声が通っていなかった(らしい)こともあるし、さすがに最後、高1あたりの一部から崩れだしていた感がありましたが、高2はどうだったのでしょう。私は前の方にいてわかりませんでしたが。全体に頑張っていたほうかしらん。
 それと、きわめて個人的なことを申し上げれば、私はタモリにシンパシーを感じる人間で、「ミュージカル」が何しろ苦手なのです。劇中に歌を入れるのなら、歌の圧倒的なうまさでねじ伏せられるか(歌の本当の巧さがそこにあるとき、それはあらゆる全てを凌駕します)、ダンスのうまさ(本当に巧いダンスを諸君は体験しているかしらん?)とSEの巧みさで感心させられるか、どちらかがないと、私にとってのミュージカルは「さぶいぼ」なのです。これは個人的な好悪なのでミュージカル好きの人は気を悪くしないでほしいのですが、今回の主演の方の歌はうまかったですね。
 来年は演劇鑑賞会ではなく音楽鑑賞会の予定ですので、諸君の高校での演劇体験はこれで最後のはずです。でも今後、いろいろ演劇を観てほしいと思います。「学校演劇」しか知らずに(学校演劇はそれはそれでいいのですが)、一生を終えるのもどんなものでしょうか。まずは大学に行ったら、大学の劇団を見に行ってみてください。絶対に、そこには知らない世界があるはずです。
 大学に行ったら、下北沢や池袋に通うヤツがでてきても、全然おかしくないと思うのだがね。