東野圭吾『夜明けの街で』

夜明けの街で (角川文庫)

中二の頃から東野圭吾にハマり、文庫本はほとんど読んだので今回は新作であるこの本を紹介したいと思います。

　家庭を持つ中年の渡部が派遣社員の仲西秋葉と不倫の恋に墜ちるところから物語がスタートする。そして秋葉が１５年前の父親の愛人が殺された事件の容疑者とされていることを渡部は知る。彼女が真犯人なのか？渡部の心が揺れ動いている間に事件の時効が迫っていた。・・・
とまあこれが本の裏表紙に書いてあることです。東野圭吾の本は物語の終盤で読者の意表を突かせるパターンが多く、そのための伏線をいたるところに張っているので、集中してあっという間に読み終わってしまいます。この本では主人公の心情の微妙な変化や秋葉のささいな行動に伏線が張ってあるので注目してほしいです。また、不倫の恐ろしさというか不気味さを物語全体で引き立てている所にも、東野圭吾らしさを感じました。
　この本より面白いものもいっぱいあるので、ぜひ東野圭吾の本を一度読んでみてください！【なんちゃってチョコチップメロンパン】