杉 晴夫『生体電気信号とはなにか』 (ブルーバックス)

生体電気信号とはなにか―神経とシナプスの科学 (ブルーバックス)

生体電気信号とはなにか―神経とシナプスの科学 (ブルーバックス)

 この本では、生物の電気信号の仕組みや、その仕組みが解明されていった過程などについて、書かれています。
 この生体電気信号を、発見するきっかけとなったのは、1790年に、偶然皮をむいたカエルの下半身に銅のフックを付けたものが鉄格子に触れるたび、カエルの体が収縮したという発見です。この発見がなければ、現代の神経や筋肉の分野は、発展していなかったでしょう。科学というものは、このような偶然の発見から、発展していくことも、少なくないと思います。また、今後の技術の進歩には、注目したいものです。
 最後に、まだ生物の宿題をやっていない人は、この本を読まないことを、強くお勧めします。【アメショー】