日曜日は、部活動の引率があったのだがN先生に無理を言ってお任せし、某予備校K塾が、高校教員対象の講座を設定しているので希望して受講してきた(講習料を出してくれた学校に感謝)。
 いくつか講座を選べるのだが、今回は「国公立二次記述現代文」を受講。

 結論から述べると、得るものはたいへん大きかった。より実践的なハナシや公表に差し支えのある感想は授業のときに後回しにするとして、総じて思ったのは、やはりこれまでの自分の取り組みやプランが、予備校が考えているそれとそれほどかけ外れたものでもなかった、ということ。だからといって受講した意味がなかった、というわけではなく、だからこそ受講した意味があったといえる。
 テクニカルな部分に関しては、カルチャーショックを受けるほどの驚きがあったわけではないのだが(私自身、予備校には講習しか通っていなかった高校生だったので、どうしても予備校講師というとケレン味の強いヒトを想像してしまうのだった。80〜90年代の予備校文化はそういう風が強かったのだ。)、手堅く進めて具体例や敷衍的な話なども適宜パッと出せる感じの、着実に結果を出していそうな先生で、そのあたりの手堅さや、あとは何よりも配布された資料が、大きく勉強になった。授業や講習でフィードバックできればと思う。


 月曜日はむりやり完全オフ。今年は夏期講習を後期に詰め込んだので、部活の担当日以外は若干前期は余裕があるのである(こんなことができる年は久々である。毎年、期末前の怒濤の授業消化&テスト作成→テスト採点→成績会議&概評書き→疲弊したまま講習10日間になだれ込む、という流れなので、今年の前期の余裕は感動的ですらある)。
 この余裕をフル活用する目的と、あと育児に疲弊しきっている妻に少しは休みをあげたいので、とりあえず子どもだけ連れだし特に当てもなく駅へ。子どもが地下鉄に乗りたいというので渋谷へ向かってみて、渋谷から思い立ってNHKスタジオパークに向かい、さらに代々木公園を抜けて原宿まで歩いてみた。
 スタジオパークはそれほど期待はしていなかったが、なんと生のワンワンと写真撮影してもらえた(「生の」ワンワンとあえて書くのは、すなわち中身もチョーさんその人であったということである。いえええええええラッキーーーー!!!!)。快晴の代々木公園を歩くと、木陰ごとに大学生ぐらいの男女の集団がそれぞれ、やれ演劇の台本あわせをしていたり、集団でダンスの練習をしていたり、詩の群読(の練習?)をしていたり、、、本当にそんな集団ばかりだった。不況だ何だというけれど、大学生はやはり変わることなく青春を謳歌している。そうした、かつて私も送っていたはずの青春をいま送る大学生たちに若干の嫉妬をしながらも、ワンワンと写真を撮れた喜びをかみしめて帰途についたのだった。特にオチはない。たまにはこういう日があってもいいだろう。