26日は授業を終えたあと、部活はN先生にお任せし、PTA学術講演会のお手伝い。
 以前紹介した『源氏物語の時代』の著者・山本淳子氏を京都からお迎えしての講演会。夕霧への光源氏の教育と、その実際について、一般のご父母向けにかみ砕いた内容ながら、随所に新見がちりばめられ(一条朝当時の大学出の公卿の人数を具体的に示されてたり、根底に確固たる研究の基盤があるからこそのおもしろさであることを実感)、有意義な時間を過ごさせていただきました。雨だと若干出足が落ちるのですが、なんとか雨は降らず、100名弱のご父母のご参加を得ました。
 また、講演会後、運営のお手伝いをなさっているPTA読書会のお母様方もお越しになり、山本先生を囲んで懇談の機会を得たのですが、お母様方の勉強の深いこと深いこと。先生と交わされるお話を横で聞いていても、お母様方が山本先生のご著書を深々と読み込んでおられることがはっきりわかり、そのエネルギーとバイタリティに圧倒されました(毎年のことなのですが)。このへんが城北の底力の一つなのでしょうか。


 それにしても、ここ3カ年だけでも服藤早苗氏、島内景二氏、山本淳子氏と、その筋の読者ならおお!というようなラインナップを見ても、世間にそういう知性を湛えた学校であることをもっと宣伝してもいいのですがね。昨年度の中3修了式での記念講演に椎名誠氏をお呼びしたことも全然外部にアピールする気配を感じませんし(ホームページなどを見ても)、なんとももったいない。実直な校風の証明なのかもしれませんが、ゆえにここで宣伝するものであります。