中間テストが終了。おつかれさまでした。テストが終わった瞬間、学校全体の雰囲気が変わって一気に開放感があふれていました。とりあえず、先ほどテストを採点し終わりましたが、学年総じて粘り強くがんばれたのではないでしょうか。


 いくつかの科目は返却されたようですし、明日以降も陸続と返却されるでしょうが、一喜一憂も大事ながら、「次」につなげていくための工夫を怠らないようにしてほしいと思っています。


 理想をいえば、


(1)普段の授業で理解する。
(2)日々の自主的な復習や演習で内容を血肉化する。
(3)テスト前にそれらをとらえ直し、万全の態勢を整える。
(4)テストに臨む。
(5)テスト返却後にそれらを復習し、至らなかった点を修正して再血肉化する。


ことが求められるわけですが、これができている者もいれば、なかなか手が回らなくて…という者もいることでしょう。手が回らなくて、という者は、とりわけ(2)のプロセスが不足しているかなあ、と予想されます。このクラスの諸君だと、「(2)をすっとばして(3)だけ」でも、なんとか体裁が整った結果が出るときはあるわけですが、それだけだと、なかなか知識が「長期記憶」化していないものです。テストは何とか乗り切っても、その後、覚えた内容はすっかり忘却の彼方…、というケースがままあるものです。


これは短期記憶が長期記憶化していないことにほかなりません。


試験前の怒濤の学習は「短期記憶」的なものです。「(2)をすっとばして(3)だけ」となってしまった者も、必ず(5)を怠らずに行い、せっかく身につけた短期記憶を、ぜひ「長期記憶」化してほしいのです。それが、「次」につなげていくこと、なのです。


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高1のこの時期はほかの学年に比べて日程上なかなか大変で、中間テスト→外部模試(希望者)→実力テスト、が立て続けに押し寄せてきます。体調管理だけは気をつけてほしいですが(きちんと「休む」のも、精神面・肉体面ともに体調管理ですよ!)、実力テストの範囲ももはやこまごましたものではなく、まさに実力を問う「中3までの学習内容全部」とか「既習範囲全部」とか、もはや範囲の発表に意味があるのかレベルのものだったりします。そのとき、やはり問われるのは「長期記憶」的な素地なのです(もちろん直前の対策も必要ですが)。模試ならなおさらでしょう。そのあたり、いよいよ高校生になったので具体的な方策を考えていってほしいと思っています。