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- 作者: 芥川竜之介
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2003/10/17
- メディア: 文庫
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実は個人的には、あまり芥川龍之介は好きではないのです。
というより、「芥川神話」と呼ぶべきものが好きではなくて、
芥川を読んで、「これが文学だ」とは、あまり思わないほうがよろしい。
とはいえ好きな作品もある。紹介するに足る王朝ものは「地獄変」。
ただ、いろいろな理由で「地獄変」の紹介は後回しにし、
ここでは芥川のイメージを更新してほしいので、
「河童」を挙げたい。同じく死が間近である時期の「或阿呆の一生」まで行くと、
ちょっと読むのが辛くなるけれど、「河童」はギリギリのところで、
理知(ユーモア)と懊悩と諦観が鼎立しているように思えるのだ。
- 作者: 谷崎潤一郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1947/11/12
- メディア: 文庫
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実は個人的には、あまり谷崎潤一郎は好きだ。
だが、正直中学生に勧めるのも気が引けるので、ちょっとズラして、
『痴人の愛』を挙げたい(これだけでもずいぶん勧めづらいが)。
『細雪』とは別の意味で『源氏物語』のテーマを引き継いだ異能の作品。
語り手の表され方の変化にニヤリ。
- 作者: 菊池寛
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1970/12/01
- メディア: 文庫
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この本は授業で読んだ「形」を収めるが、
ほかにも切れ味鋭い短編多し。もっと再評価されてもよい。