蒸し暑い日、夕方から雨。1〜6授業。テストまで20日を切る。
 それと古文文法基礎特講を放課後。1時間のつもりが2時間弱。受講者には申し訳ないことですが、やってみたらこれでもギリギリ詰め込んだ、というところでしたね。
 基礎といったけれど、今回の特講の内容は、ただ易しい問題をしましょうね、ではない。二畳庵主人加持伸行は次のようなことを言っている。

私の言おうとする基礎とは、あれこれ経験を経たのちの最後の段階のフナつりに当たる。初歩的知識というのは、魚つりを始めるころのフナつりを指している。最後の境地のフナつりは、形こそフナつりで同じだが、その内容は、まったく異なるのだ。基礎というのは、初歩的知識に対して、いったいそれはいかなる意味を持っているのか、ということ。つまりその本質を反省することなのである。初歩的知識を確認したり、初歩的知識を覚える、といったことではなく、その初歩的知識を材料として、それのもっている本質を根本的に反省するということなのだ。(『漢文法基礎』講談社学術文庫、2010。初出1984

 受験生の間で幻の名著と言われる参考書が文庫化されるなんて、いい時代になったなあ。閑話休題。意図としては、ここでいう「基礎」の確認を意図している。おかげさまで、部活がある者が参加をためらっているにもかかわらず、50人近くの参加者を得ました。
 そんなこんなで、未だに面談が終わらない。保護者会も近いし、泥沼はもうちょっとだけ続くんじゃ。