どくとるマンボウ青春記 (新潮文庫)

どくとるマンボウ青春記 (新潮文庫)

 北杜夫『どくとるマンボウ青春記』
※ネタばれ注意
この本は、著者である北杜夫旧制高校時代から東北大医学部時代にかけての懐述が
中心である。終戦直後の空気感がよく伝わってくる。かつての学生たちが、自分の理
想や思想を強く持っていたのだなと思った。年齢が高いせいもあるが、いまの高校生
とは少し違いを感じる。全体的に筆者のユーモア満載の、面白おかしい口調で語られ
ており、重苦しい感じはせず楽しみながら読めた。他にもシリーズ本がある。【斉藤】