『ネトゲ廃人』
- 作者: 芦崎治
- 出版社/メーカー: リーダーズノート
- 発売日: 2009/05/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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これを読んで、まず思ったのが、どんな「ネトゲ廃人」でも、そのきっかけがいたって普通であることである。「友人に勧められた」、「ゲームが好きで、ネトゲもその延長線上」などなど。そんな普通であるはずの人を、仕事を辞めたり、多額の借金を抱えたり、最悪の場合、死亡(主に自殺)といったことに追い込むのである。一時期軽くではあるが、オンライン対戦をしていた自分にとって、この事実は非常に恐ろしく感じられた。
第二に、廃人となってしまう世代は、何も若者(10代後半から20代)だけとは限らないということだ。
中には50を過ぎてハマってしまう人もいるし、下手をすれば小学生低学年でなってしまう、なんてこともあるのだ。これには大変驚いた。
総じて、この本では多少誇張されている部分はあるが、ネトゲとは時間を決めて楽しくやる分にはよいが、そうにはならない面白さと言う名の魔力がある。それを忘れてはいけないと思った。【伊藤】